宇井はクィアコンテンツ、特に映像作品をとにかく何でも見る人なのですが、見たもののレビューを書くのにツイートじゃなんとなくやりにくい感じがしてきたのでこれから記事にしていこうかなーと思い立ちました。なるべく毎週できるといいな。
Burnout Syndrome/バーンアウト・シンドローム
新たな名作タイBL。Nuchy監督と主演Off/Gunという座組は2021年の『NOT ME』以来の再タッグ。『NOT ME』は資本主義的支配階級の不正に対抗するレジスタンスを真っ向から描いていたけれど、今回の『Burnout Syndrome』では、資本主義社会の中で日々人間性を破壊されている私たちと、その抵抗としてのアートを、芸術の中に含まれる身勝手な人間らしさも織り交ぜて描く。
資本主義の競争社会で心を殺して生きてきた壊れたロボットのような男Kohと、そんなKohにミューズとしての魅力と同時に恋愛的な惹かれを抱いてしまう若手アーティストのJira、そこに三角関係で絡む「デキる男」PeemのManlyな矜持、役者の演技力も相まって人物造形が綿密で面白かった!
ボトムス ~最底で最強?な私たち~
なりゆきと口から出まかせで女子だけのファイトクラブを結成することになったイケてないレズビアン高校生2人組。だけどそのファイトクラブが次第に部員たちを勇気づけ、フェミニズムの連帯を生み出す展開がユニークかつパワフル。
最後だけありえないスプラッタ展開になるのは極端に走りすぎじゃないか?これは誰かの趣味なのか?と思ったけど、こういうパワフルなレズビアンコメディはもっともっと世界に増えるべき。
愛はステロイド
こちらもけっこうなトンデモ展開のレズビアン映画だけど、最初からずっとA24っぽい変な質感で進むので、トンデモも違和感なく楽しめた。
ボディビルダー大会での優勝を夢見る筋肉女ジャッキーが、ステロイド注射でどんどん怪物的になっていくのが途中まで不安をあおるけれど、最後はそれが爽快に裏返る感覚すらある。
やはり筋肉は正義なのか。力こそパワー。
個人的には脂肪でも筋肉でも大きい女がめっちゃ好みなので眼福でした。