「出版したーい」と言い出してから、実に4年ほどかかってしまいましたが、とうとうひとり出版社としての「きっかけ書房」が動き出すこととなりました。こんな本を出版します。
この本がどんな本なのかというと…
今働いている・働きたいと思っている若者や、世の中に何かアクションを起こしたいと思っている人が、この本の通りに実践していけば、必ず「変わる!」本です。
…というと自己啓発本みたいですね。でも自己啓発とはちょっと違う、「労働者の世界」についての本なのです。
語りかけることからはじまる
第一章〈 見る・判断・実行 〉はこんなシーンから始まります。
友達からこう聞かれた時に、みなさんの心に浮かぶことはなんですか?それはたとえば…こんなことかもしれません。
「会社のやり方に納得がいかないけれど、意見を言っても通らない」
『変わる!』5ページより一部抜粋
「いつも仕事が終わらなくて、残業や持ち帰りになってしまう」
「上司の発言、ちょっとセクハラじゃない?」
「友達が悩んでいるみたいだけど、自分も忙しくて話を聞けてない」
「性的マイノリティであることを職場で言うべき?トラブルは避けたいけど…」
「メンタルが落ち込んで、働ける自信がない」
「ずっと派遣で働いてきたけれど、いつ契約を切られるかわからない」
ゼロから始める〈見る・判断・実行〉
第二章〈実践してみよう〉では、〈見る・判断・実行〉というメソッドでアクションする方法を、より具体的に紹介しています。
たとえば…
現状をシェアする集まり=〈シェアミーティング〉を開催できる計画が立ったら、考えることはたくさん。その一つ一つを、順を追って整理しています。
シェアミーティングの次の段階はROLWA(ロルワ/見直し)。ROLWAが〈見る・判断・実行〉を行う具体的な手段です。
ROLWAの先には必ず〈実行=アクション〉があります。
ここまで読んで、「このメソッドは一体どこから来たものなのだろう?」と不思議に思った人もいるかもしれません。
その答えが第三章〈JOC基本文書〉です。
あなたは「労働者」ですか?
書籍巻頭の目次に、以下の表記があります。
本書はこのJOCの100年の歴史を持つ方法論と、その運動の指針として1975年にまとめられた「基本三文書」──
・DOP(Declaration of Principle 原則の宣言)
・TOE(Task of Education 働く若者の教育)
・ROLWA(Review of Life and Worker Action 生活と労働者アクションの見直し)
をもとに作られています。
そして第三章にはその全文を掲載しています。
ところで、その三文書の一つ、DOPの最初にこんな文章があります。
JOCが〈Young Worker=青年労働者、働く若者〉の運動であることは、基本文書でたびたび強調されていますが、ここでは〈Worker=労働者〉とは、〈Working class=労働者階級〉のすべての人を指すことが示されています。
ところで皆さん、自分が「労働者階級」かどうかって知ってますか?
そもそも「労働者階級」ってなんでしょう?
…ということでちゃんと解説もついてます!
まだまだ続きがありますが、そちらは本書でぜひ…
昨今の世の中を見ていて、自分も何かアクションしたいとか、誰かと気持ちを共有したいという思いを抱えている人も、多いのではと思います。
『変わる!』はまさにそういう現状から行動を起こすヒントを、ごく初歩的な段階から、丁寧かつ具体的に記した一冊です。
ぜひ、誰にも話せないモヤモヤを抱えている人や、現状をどうにかしたいけれどどうすればいいかわからないという人、日本の投票率を上げるためにはどうしたらいいの!?と思っている人に届いてほしいな、と思っています。
2024年2月25日刊行!
〈友達や同僚に声をかける〉、そんなさりげない場面から始まり、〈労働者の世界を知ること〉につながる本
『変わる!~新しい〈仲間〉と〈アクション〉の作り方~』
は、きっかけ書房から2024年2月25日より発行します。
発行日の2月25日には、文学フリマ広島6にも出店します。お近くの方はぜひ遊びに来てください~
個人でのご購入は、紙の本は¥1200(+税)、電子書籍(PDF版)は¥900で、どちらもBASEから可能。
書店様からのご注文は、一冊取引所でも承っております。
取引情報はきっかけ書房サイトに掲載。